近年話題の「酸性ストレート」
酸性の薬剤を使用するので「髪に優しい」と言われていますが、大きな注意点があります。
それは、酸性ストレートだからと言って、絶対に髪に優しい訳ではない
場合によって髪がチリチリになってしまう可能性もあるのです。
酸性ストレートは危険なのか?
今回は、美容師「橋口 美月」が酸性ストレートの危険性や注意点を詳しく解説します。
本記事は酸性ストレートを否定する訳ではなく、酸性ストレートの誤解や注意点を知ってもらうために書かせて頂きました。
酸性ストレートとは
結論、酸性の薬剤を使用する縮毛矯正の事を「酸性ストレート」と呼びます。
大枠は「縮毛矯正」の1つ
酸性ストレートを行う目的は「くせ毛改善」なので、縮毛矯正と同じくストレートメニューの枠組みになります。
縮毛矯正を決定的に異なる点は、薬剤が「酸性」になっている点です。
つまり、
- 薬剤がアルカリ性だと「縮毛矯正」
- 薬剤が酸性だと「酸性ストレート」
だと思って下さい。
縮毛矯正の基礎知識はこちら
メリット&デメリット
酸性ストレートのメリット&デメリット、その他詳細を詳しく解説した別記事もあるのであるので是非ご覧下さい。
酸性ストレートは危ないメニューなの?
酸性ストレートは危ないメニューではありません。
しかし、扱い方を間違えると失敗する可能性もあるので、そう言った意味では「危ない」は嘘ではないのです。
「酸性=安全」は間違っている?
アルカリ性の薬剤は髪が傷むのでネガティブなイメージを持つ方もいますが、これは大きな間違いです。
なぜなら、薬剤が酸性だとしても、薬剤を使用する以上髪は絶対に傷んでしまうからです。
そのため、薬剤が酸性だから髪が傷まないは伝説みたいな理論なのです。
ちなみに、アルカリ性の薬剤は「アルカリのダメージ」を引き起こし、酸性の薬剤は「過収斂」を引き起こします。
過収斂(かしゅうれん)とは?
過収斂(かしゅうれん)とは?
髪は本来「弱酸性」ですが、酸性ストレートの薬剤の影響で髪が「弱酸性→酸性」になった状態を過収斂と呼びます。
過収斂を引き起こすと、髪質が悪くなり、バサバサの髪になってしまうのです。
過収斂(かしゅうれん)の詳細はこちら
「酸性」でも失敗リスクがある
酸性でもアルカリ性でも「美容師さんの技術」が全て
縮毛矯正は美容師さんの技術によって仕上がりが大きく異なり、技術のある美容師さんほど失敗リスクが高くなります。
そしてこれは、酸性ストレートでも同じ事が言えて、技術力の低い美容師さんが行うと失敗リスクがあるのです。
つまり、そのメニューが危険かどうかは美容師さんの力量で決まるのです。
美容師さんの技術が低ければ、酸性ストレートでも失敗してしまうのです。
技術力が全てって事ね?
酸性ストレートの失敗例はこちら
安全な酸性ストレートとは?
これは、酸性ストレートに限った話ではありませんが、技術力のある美容師さんを見つけだしてお願いしましょう。
下調べをしっかり行うことが、失敗されるリスクが回避する秘訣です。
なるほど!技術力のある美容師さんってどうやって探せば良いんですか?
詳しく解説した別記事があるので、ぜひご覧下さい。
まとめ
結論、酸性ストレートは安全なメニューです。
しかし「酸性=安全」と言う、誤解を招く情報が広まってしまっている事実があります。
そうなると「酸性なのに髪が傷んだ、酸性ストレートは危ない」などの誤解が生まれているのです。
正しい知識と技術で行えば、酸性ストレートは髪のお悩みを解決できるメニューになります。
と言う事で、酸性ストレートを悪く思わないでほしいです!