酸熱トリートメントには様々な種類が存在し、それぞれ効果も異なるのは何となく分かりますが
成分別でも効果が異なるって知ってましたか?
実は、配合されている成分で比較しないと「本物の酸熱トリートメント」に出会えない可能性があるのです。
では、成分別の違いや効果とは何か?
今回、美容師「橋口 美月」が、酸熱トリートメンの種類を成分別で比較してしました。
メーカー別で比較した記事もあるので、酸熱トリートメントの種類が気になる方はぜひ最後まで読んでほしいです。
酸熱トリートメントとは
酸熱トリートメントの基礎知識を大まかに解説します。
酸熱トリートメントは、薬剤に近い特殊なトリートメントを髪に浸透させて、化学反応を起こすことで髪のダメージを修復するメニューです。
配合されている「酸」の種類によって効果や仕上がりが異なります(後述)
酸熱トリートメントの種類【成分別】
酸熱トリートメントには種類があり、成分別で分けると以下の3種類があります。
上記以外の「酸」も存在しますが、主要なメーカーは上記の3つを使用していると思って下さい。
グリオキシル酸
結論、酸熱トリートメントの主役は「グリオキシル酸」なんです!
「グリオキシル酸」とは
多くのメーカーは「グリオキシル酸」配合の酸熱トリートメントを取り扱っています。
酸熱トリートメントのダメージケア&弱った髪にハリコシを与える効果は、このグリオキシル酸が配合されているからと言って良いでしょう。
個人的な意見ですが、グリオキシル酸は「ラーメンで言うところの小麦粉」に該当するほど重要な存在なんです。
つまり、その成分が配合されていないとメニューとして成り立たないってことね?
グリオキシル酸のデメリットは色落ちリスクがある事と、独特な臭いがある事です。
グリオキシル酸の「品質」も大事
不純物の少ない、高品質なグリオキシル酸ほど髪を綺麗にする効果が高いです。
つまり、単にグリオキシル酸を配合しているだけでは、決して高品質とは言えない可能性があるのです。
高品質なグリオキシル酸を使用しているメーカーについては、この記事を読んで察してほしいです。
レブリン酸
レブリン酸とは
レブリン酸はグリオキシル酸に次いで、酸熱トリートメントによく使用される成分です。
髪に「艶」と「柔らかさ」を与える事に特化しています。
グリオキシル酸配合の酸熱トリートメントは、髪質が太い&硬い人には向いていない場合がありましたが、レブリン酸配合の酸熱トリートメントは、髪質が太い&硬い人でも問題なく行えます。
デメリットは、グリオキシル酸配合の酸熱トリートメントより効果&持続力が劣る事です。
「レブリン酸」は酸熱トリートメントか?
先述の様に、グリオキシル酸を配合していないと「酸熱トリートメント」と言って良いのか微妙なのです。
これは「ラーメン」と名前が付くけど、春雨麺を使っているから本物のラーメンじゃないよね?
的な感じでしょうか?
酸の種類で酸熱トリートメントの定義が決まる訳ではないので、この辺りの解釈は皆様にお任せします。
サリチル酸
サリチル酸配合の酸熱トリートメントは、パーマをしている髪に相性が良いとされています。
ただ、酸熱トリートメントとしての効果は実感しづらいと言われ、システムトリートメントに近いかもしれません。
サリチル酸配合の酸熱トリートメントはあまり種類がありません。
「サリチル酸」も酸熱トリートメントなのか?
レブリン酸と同様、サリチル酸配合の酸熱トリートメントも、酸熱トリートメントと言って良いのか?微妙なところです。
酸熱トリートメントの種類【メーカー別】
酸熱トリートメントは成分の違いだけではなく、メーカー別でも効果が大きく異なります。
酸熱トリートメントを出している主要なメーカーは以下の通り。
こんなに沢山あるんですね!
メーカー別で効果を詳しく解説した別記事もあるので、ぜひご覧下さい。
酸熱トリートメントランキングTOP3
ではここで、年間3000人担当SENJYUチームおすすめの酸熱トリートメントを3つご紹介します。
ランキングは全てSENJYUチームの主観です。
紹介している酸熱トリートメントが、どのメーカーより優れていると断言する訳ではないのでよろしくお願いします。
【第3位】トリキュア・トリートメント
トリキュア・トリートメントは簡単に言うと、酸熱トリートメントとシステムトリートメントの効果をミックスさせたメニューです。
純粋な酸熱トリートメントほどの効果は期待できませんが、お手軽な点が魅力です。
トリキュアには、柔らかさを重視した「M」と、ハリコシを与える「S」が存在し、髪質に合わせて使い分ける事ができます。
酸熱トリートメント初心者には「トリキュア・トリートメント」がおすすめです。
【第2位】アシッドシェイパー
アシッドシェイパーは酸熱トリートメントのパイオニアです。
効果は「くせ毛改善」に特化している点が特徴です。
また、酸熱トリートメント特有の臭いが少ない点も魅力の1つです。
SENJYUチームはアシッドシェイパーをメニュー化していません。
【第1位】サミートリートメント
映えある第1位は「サミートリートメント」です。
サミートリートメントも酸熱トリートメントのパイオニア的存在。
こちらは、ダメージケアに特化していて、通常のトリートメントでは効果を発揮できないほど傷んだ髪でも効果を発揮します。
SENJYUチームが愛用する酸熱トリートメントで、年間3000人のお客様にサミートリートメントを提供しています。
種類より「技術」の方が大事です!
ここまで酸熱トリートメントの種類をご紹介しましたが、お客様は酸熱トリートメントを種類で選ばないでほしいです。
なぜなら、酸熱トリートメントは技術が求められるメニューなので、美容師さんの技術がなければ全く意味がないからです。
酸熱トリートメントを行うには高い技術力が必要です。
そのため、美容師さんの技術がなければ、どんなに高品質な酸熱トリートメントを使用していても全く意味がないのです。
例として、2人の美容師さんが別々の酸熱トリートメントを使っていたとします。
- 「A」品質は普通だけど美容師さんの技術力は高い
- 「B」高品質だけど美容師さんの技術は低い
では、お客様目線で「A」と「B」どちらが良いと思いますか?
もちろん、成功している「A」です。
技術力がないと酸熱トリートメントは失敗する
もし、酸熱トリートメントに慣れていない未熟な美容師さんが行うと、失敗して髪が傷んでしまう可能性があるのです。
酸熱トリートメントは、通常のトリートメントの様に髪に付けて流して終わりではありません。
これから「酸熱トリートメント」をするお客様へ
酸熱トリートメントは「美容師さんの技術」で選んで下さい!
なるほど、酸熱トリートメントが得意な美容師さんってどうやって探せば良いの?
詳しく解説した別記事もあるので、ぜひご覧下さい。
技術力の高い美容師さんが扱う酸熱トリートメントは高品質
酸熱トリートメントにこだわっている美容師さんほど、高品質なメーカーの酸熱トリートメントを使用している可能性が高いです。
そのため、良い美容師さんを選べば、必然的に高品質な酸熱トリートメントを選ぶ事になると思って下さい。
先ほども解説しましたが、年間3000人の酸熱トリートメントを担当するSENJYUチームは「サミートリートメント」を愛用しています。
まとめ
酸熱トリートメントの種類や効果を知れて良かったです。
酸熱トリートメントは今後も進化していくと思うので、最新の酸熱トリートメントが誕生したらまたご紹介したいと思います。
そして、酸熱トリートメントは種類ではなく「技術」の方が大切な事を忘れないで下さい!