ボリュームUPや、カールスタイルを再現するため施術するパーマ。
「今より理想のスタイルに近づけたらいいな」との思いであてたのに…
こんな思いをした経験はありませんか?
残念ですが、パーマ失敗の可能性があります。
理想と違うスタイルだと毎日鏡を見るたびに憂鬱な気分になりますよね。
本記事では現役美容師の「橋口美月」が、パーマ失敗を直す方法は?リスクもある?といった疑問を解説します。
パーマ失敗で悩んでいる・元通りにしたい人は参考にしてくださいね。
パーマ失敗の直し方
パーマ失敗を直す方法は3つあります。
結論から言うと、ダメージゼロパーマ直しが一番おすすめ。
リスクが少なく仕上がりの完成度も高い傾向です。
ところが、かなり高度な技術なので施術できる美容室はごく一部。
一般的なパーマ直しと併せて、それぞれの違いを詳しく解説します。
一般的なパーマ直しの方法
一般的なパーマ直しの方法としては、
この2つの方法のうち、どちらかを選択する場合が多いです。
初めの提案では高確率で、自然に落ちるのを待とうと言われます。
自然に落ちるのを待つってゆーても、いつになるん?
パーマをあてた日が完成度100%だとすると、日を重ねるごとにクオリティが90%、80%、70%と下がります。
この状態をパーマが落ちたと表現するなら、施術日から大体2ヶ月ほどのタイミングでしょう。
一方、パーマが完全になくなり真っ直ぐになった状態を「パーマが落ちた」と表現するなら、1年以上かかります。
完全にパーマが落ちることはほとんどなく、カットして無くなるまで半永久的にカールが残ることも。
なら、今パーマがきつすぎて落としたいと思っててもできひんの?
今すぐ落としたいなら、縮毛矯正を勧められるでしょう。
自然に落ちるのを待てない場合は、くせ毛を伸ばす縮毛矯正を勧められることがほとんど。
しかしパーマ後の髪に縮毛矯正を当てるにはリスクが伴うことも。
縮毛矯正はくせを伸ばすほどの強力な薬剤を使用します。
すでにパーマ施術で大きな負担を負った毛先に縮毛矯正の薬剤を塗布すると、毛先の状態がより悪化することも。
パーマ・縮毛矯正を当てると、元の状態に戻すのは難しいんです。
ただ、パーマを一度で確実に伸ばすことができるので縮毛矯正=ダメというわけではありません。
今すぐストレートにしたいという人にとっては、どの美容室でもできるパーマ直し方法と言えるでしょう。
施術前にはリスクを理解した上で、美容師に相談してくださいね。
おすすめは「ダメージゼロパーマ直し」
リスクが大きすぎるので泣く泣くパーマ直しを諦める人も多いんです。
とはいえパーマ失敗の状態で過ごすのはかなりのストレスですよね。
そんな人には「ダメージゼロパーマ直し」がおすすめ。
縮毛矯正で伸ばすパーマ直しと違い、SENJYUチームのダメージゼロパーマ直しはリスクがほとんどありません。
むしろ髪表面のコンディションが整うので、施術前より髪がきれい!髪が扱いやすくなった!との声も多いんです。
本気で悩んでいる人は、近くのSENJYUチームで話をお聞かせください。
パーマ失敗の原因は?仕組みを解説
そもそもパーマ失敗はなぜ起こってしまうのか。
考えられるパーマ失敗の要因は大きく分けて3つあります。
失敗原因のほとんどは、美容師側に責任があると言えます。
髪の状態を見極められなかった
美容師側がお客様の髪の状態を正しく見極められずに起こる現象は以下の3つ。
パーマを適切に当てるには、施術履歴・アイロンの使用頻度・元々の髪質を正しく見極める必要があります。
その上で、猫っ毛でハリコシがない髪質の人には弱めの薬を、剛毛で薬剤を弾く人は浸透性のいい薬を使うという判断に至るのです。
ところが髪を見極める時点で実際と異なる判断をしてしまうと、薬剤が強すぎる・弱すぎるといった誤差が発生。
結果的に髪の質感を損なう・ダメージを加速させる原因に繋がります。
カウンセリング不足だった
カウンセリング不足で起こる失敗は2つ。
お客様の理想とするスタイルや叶えたいことを共有するために必要な施術前のカウンセリング。
美容師はお客様と正しいイメージ共有ができるよう、最大限の工夫をしなくてはいけません。
ところが、美容師側がカウンセリングで手を抜くと、イメージ共有ができずパーマ失敗に繋がるんです。
例えば「しっかりめにパーマをあててほしい」と伝えたとき。
美容師・お客様が同じものを思い浮かべているとは限りません。
「しっかり」という言葉だけでは、カールがきつい状態を指すのか長持ちすることを指すのかは分かりません。
美容師側は、写真などを見せてイメージに近いスタイルを教えてもらうなど、イメージの誤差を縮める努力をする必要があります。
しかしイメージ共有を怠ることで、お客様の理想と仕上がりにギャップが生まれ「思っていたのと違う…」という自体に。
スタイルとして成立してても、お客さんにしたら失敗って感じるよな。
また、理想通りのスタイルに仕上げたとしても、髪質・くせの状態・髪の生え方によってはスタイリングが難しいことも。
プロがスタイリングできても、素人の私らにはできひんこともある。
美容師はお客様の要望を鵜呑みにするだけでなく、そのスタイルにしたことで起こりうすリスクもきちんと伝える必要があります。
カウンセリングの手抜きは失敗の始まり!
パーマ失敗Before・After
パーマ直しを得意とするSENJYUチームには、絶えずパーマ失敗で悩む方が来店されます。
パーマ直しのBefore・Afterを紹介しました。
悩み:セットしづらい
悩み:毛先がチリチリになった
悩み:パーマが強くかかりすぎた
パーマ失敗はセルフケアで改善する?
パーマ失敗で悩んだときに、
- 美容室へ行くのが面倒
- 髪がさらに傷むのは避けたい
との理由から自力でなんとかケアしたいと考える人もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、パーマ失敗でできるセルフケアはほとんどありません。
間違ったパーマ失敗直し方法と、意味がない理由を解説します。
トリートメントでは状況は変わらない
一番コストがかからず簡単にできる方法として、トリートメントによる保湿が挙げられます。
しかし、パーマ失敗の髪にほとんど効果はありません。
パーマ失敗による毛先のごわつき・パサつき・乾燥は、髪内部に蓄積されたダメージが原因。
髪の外側のダメージならトリートメントで表面をコーティングすることで補修できますが、内部となると話は別。
内部がボロボロなのに外側だけ頑張ってトリートメントでコーティングしている状態を、家で例えるならこんな感じ。
一時的に状態を良くすることはできても、長続きはしません。
髪内部の補修には、酸熱トリートメントがおすすめ!
市販の縮毛矯正は絶対NG
市販のセルフカラーが存在するように、市販の縮毛矯正の薬剤も販売されています。
パーマ失敗には縮毛矯正ってネットに書いてたしこれでいいんちゃう?
…なんて思ったら大間違い!
プロの美容師でも扱いが困難な縮毛矯正の薬剤を一般人が用いれば、髪が今以上にボロボロになるのは確実。
パーマ失敗以上に取り返しがつかない事態になることも。
メリット以上にデメリットが多いので、セルフ縮毛矯正には必ず手を出さないようにしてくださいね。
状態によってはパーマ直しでも元に戻らない
ダメージゼロでパーマだけを落とせるパーマ直しですが、髪の状態によっては完全に元通りとはいけません。
内部ダメージによる髪の広がり
パーマの薬剤ダメージにより、髪内部にダメージが蓄積した場合。
髪内部の水分・油分バランスが崩れ、毛先がパサパサと広がることがあります。
広がりの原因がパーマによるカールである場合は、パーマ直しで改善可能。
しかし、パーマの薬剤による内部ダメージが原因で広がる場合は、パーマ直しでは元に戻りません。
内部ダメージが原因の広がりには、ダメージゼロパーマ直し後に、内部補修を叶える酸熱トリートメントの施術がおすすめです。
毛先が軽いことによるうねり
パーマによるカールを上手に表現するために、パーマ前に毛先を軽くすることがあります。
適度に軽くする分には全く問題ありませんが、過剰に軽くし毛先がスカスカになるとうねりが出てしまうことも。
毛先が軽いせいでうねる場合の対処法は、カットで切り落とす以外ありません。
状態によっては改善するまでに半年〜1年かかることもあります。
時間はかかるもののカットで状態は必ず良くなるので、定期的に毛先のメンテナンスを行うよう心がけるといいですね。
パーマ失敗でよくある疑問を解説します
パーマ失敗で悩む人が抱える疑問についてまとめました。
美容師の立場で最適な方法を紹介します。
パーマ失敗で返金してもらえる?
パーマ失敗により思っていたスタイルと違う状態に仕上がったとき。
多くの人が「支払ったお金を返してもらえるのかな?」と悩むのではないでしょうか。
パーマ返金を交渉する分には問題ありません。
失敗したときに返金対応を取る店舗もあるので、自分の要望を伝え交渉するのは可能です。
しかし返金対応はできないと言われているのに、無理に要求を通そうとするのはおすすめしません。
失敗に対して返金ではなくお直しで対応する店舗も存在します。
飲食店でも、髪が入ってたら作り直してくれるもんな。
理由や状況によっては返金対応に切り替えてくれる可能性もありますが、無理に返金対応を要求すると恐喝や営業妨害と捉えられることも。
自身の立場を不利にさせないためにも、冷静に要望を伝え交渉するようにしてください。
同じ人にパーマ失敗を直してもらうべき?
パーマを失敗されてお直しをしてもらう場合。
同じ美容師に施術してもらうべきか、別の美容師に施術してもらうべきか悩んでしまいませんか?
結論から言うと、失敗の状況によって変わります。
美容師の経験不足が原因のパターン
美容師側の経験値が少なく、正しい髪の見極めができないことで失敗された場合。
チリチリになった・ゴワゴワになった等の失敗が該当します。
このケースでは、担当美容師よりキャリアが上の別の美容師に担当してもらうのがおすすめ。
パーマ失敗により傷んだ髪をさらに正しく見極めるのは、純粋にパーマをあてるよりも難易度が上がります。
一度見極めを失敗している美容師に施術してもらう場合、さらに失敗を重ね状態が悪くなる可能性も。
経験値が高い美容師に担当してもらうことで、二次被害を避けられるでしょう。
カウンセリング不足が原因のパターン
美容師とお客様とのイメージ共有が出来ておらず、失敗した場合。
理想のスタイルと違う・スタイリングできない等の失敗が該当します。
このケースでは、同じ美容師に担当してもらうのがおすすめ。
経験値や技量が原因の失敗ではないので、必ず美容師を変える必要はありません。
むしろ前回の失敗を踏まえ施術方法を改善することができるので、仕上がりに満足する可能性もあります。
例外として、前回の施術時に美容師側の態度や相性が悪いと感じた場合は担当を変えてもらう方がいいでしょう。
ダルそうに対応する美容師なんかに2度目の施術はしてほしないしな。
お客様を大切に思う気持ちが感じられないのなら、任せない方がマシ!
まとめ
現時点で、パーマ失敗の髪にセルフでできる対処法はほとんどありません。
パーマ失敗を直すために挙げられる方法は3つ。
一般的なパーマ直しである、自然に落ちるのを待つ・縮毛矯正をして伸ばす方法は、時間やダメージリスクからあまりおすすめできません。
パーマ失敗にはSENJYUチームのダメージゼロパーマ直しがおすすめです。
独自の技術なのでどの店舗でも受けられるわけではありませんが、ダメージなくパーマを落とせる・元の髪よりきれいになります。
パーマ失敗Before・Afterでも手触りに感動している人が多かったな!
せっかくのパーマだったのに仕上がりのせいで憂鬱な気分になっている人は、ぜひ一度悩みをお聞かせください。
年間1,000人のパーマ直しを担当するSENJYUチームがあなたを救います。